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2025-04-13国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所と地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター、日本アイ・ビー・エム株式会社が連盟でプレスリリースを出したのは、2024年8月26日。 タイトルでは、がん患者と大きくまとめていますが、実際は「乳がんの患者」を対象としています。
リリースでは、サービスの対象者を乳腺・内分泌外科(乳腺)の外来初診患者としています。
今回実用導入されたシステムは、「対話型乳がん疾患説明生成AI」で、AI アバターと生成 AI チャットボットを組み合わせた双方向型の会話システムです。
外来初診患者に対して、AI(人工知能)アバターが症状や治療方法などについて説明し、患者からの質問に生成AIが回答するものです。
対話型疾患説明生成AIは、AIアバターと生成AIチャットボットを組み合わせたシステムで、患者は受診前にQRコードを使ってWebブラウザーからシステムにアクセスする。
デバイスは、パソコンとスマートフォンを利用可能です。
患者は、疾患の説明動画を視聴したり、治療方法などに関する疑問をチャットで質問したりする。画面では、AIアバターが対応するというイメージです。
質問も可能なので、リアルに医師の説明に対して質問するような状況となる。ひとつ違うのは、言葉ではなくテキストを打って(チャットスタイル)の質問になることです。
乳がんは診察内容が複雑なため、これまで大阪国際がんセンターでは疾患説明と同意取得におよそ1時間をかけていたと伝えている。
これが、今回のシステム(AIやチャットボット)の導入によって、その時間の30%軽減を目指してるとのことです。
システムのメリットとして最も特筆出来ることが、「患者はいつでも都合のよい時間帯に説明を受けられる」と、いうことにある。
これは、環境を提供する病院施設と時間、医師の拘束など様々な条件から開放される事になり素晴らしいことであると言えます。
チャットで質問を送るというのは、一見面倒なことではあると捉えられてしまうが、患者の質問は様々な情報ととなります。
何が疑問であるのか、不安なこと、説明が不足してることなどをデータとして蓄積される。それは、言うまでもなく今後の改善に繋がります。
リリースから技術の情報も伝えられているので紹介すると、同システムはIBMの「IBM watsonx」LLM(大規模言語モデル)を基盤として構築されている。
IBMは今後、2025年1月からは消化管内科でも、対話型疾患説明生成AIの運用を開始する予定です。
2025年2月には、Web問診結果を生成AIが解析して医師による患者の状態把握を支援する「問診生成AI」や看護記録作成を支援する「看護音声入力生成AI」、電子カルテの情報から文書の作成を支援する「書類作成・サマリー作成」などを展開する予定と伝えていた。
今後、各診療科への展開が期待できることで医療業界の形が大きく変わってくると考えられます。
医療の情報は、医師と患者の対話が最も有意な機会である。
しかし、現代のネット環境から見れば患者は、自身が検索することで得られた不安定な情報に取り囲まれている。
何が正しいのか、自分に合っているのかの答えがないまま不安と戦っているものです。
医師との対面の機会が限られてるなかで、AIや医療機関が持つ情報を安定的に提供され、質問が可能ということで安心感が高まることが容易に想像できます。
医師の働き方、説明の品質など様々な要素が解決できることなるでしょう。
AIの技術の素晴らしい活用事例を紹介することができました。
この主幹となるシステムの「IBM watsonx」LLM(大規模言語モデル)が、アカデミックで正確な医療情報で満たされることに期待します。
出典:地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター.「AI創薬プラットフォーム事業」の共同研究において、患者への対話型疾患説明生成AIの運用を開始.(2024.08.26).https://oici.jp/,(引用日2024-09-04)