「Thinker Model A」ロボット・AI、近接覚センサーがバラ積みピッキングを可能に。

2025-03-18  2025-04-01

ロボットの課題・バラ積みピッキング

出典:株式会社Thinker

工場内では、依然として自動化が進んでいない部分が多く存在し、その一つがバラ積みされた部品を一つずつ取り出す工程です。

自動化が難しい理由は、バラ積みされた部品は位置や方向、掴む場所が毎回異なるためです。 ロボットはプログラムされていない作業には柔軟に対応できず、バラバラに積まれた部品を掴むことが困難でした。

これは、ロボットにとって大きな課題でした。

出典:株式会社Thinker
出典:株式会社Thinker

株式会社Thinkerが開発した「Thinker Model A」は、工場の人手不足解消を目的としたバラ積みピッキングロボットです。

箱などにバラバラに積まれた部品をロボットアームで掴み上げる「バラ積みピッキング」を可能にします。

掴んだ部品を検査場所へセットしたり、細かい作業を行うことも可能です。

出典:株式会社Thinker

このロボットには、Thinkerが開発した「近接覚センサー」と、人の指の機能を代替する「Think Hand F」が搭載されています。

この技術は、高速で精密なピッキング作業を可能にします。

「近接覚センサー」は、ロボットに触覚を与える技術です。

この技術により、ロボットは物体との距離や形状を非接触で把握できるだけでなく、人間の指先のように硬さや形、掴み方を認識できます。

さらに、独自のAIが傾きや角度を計算し、あらゆる素材に対して正確な距離と角度を算出するため、ガラスや鏡面体のような掴みにくい物体でも対応可能です。

ピッキング可能な対象物の具体例

出典:株式会社Thinker
  • トレー上のレンズ
  • 電線(ハーネス)
  • その他、掴みにくい形状の部品

Thinker Model Aは、5秒で1個、1時間で700個以上のピッキングが可能です。また、多くの企業が導入しやすいモデルとなっており、幅広い活用が期待されています。

本モデルは、従来のモデルよりも安価であり、3Dカメラではなくコストを抑えた2Dカメラを採用していますが、2Dカメラでも十分な性能を発揮します。

さらに、従来のロボットティーチングと比較して、より簡単な設定で高度な動作を実現し、現場の負担を軽減します。その結果、導入および運用が容易になり、製造業における今後の発展が期待されています。

参考サイト:PR TIMES 株式会社Thinker. “ 【新製品】工場における人手不足解消の鍵を握る「バラ積みピッキング」を実用化 新型ロボット「Thinker Model A」を発売 ”.(引用日2025-3-15)